レヴィオルストーリー3
悪魔の少女は何故だかとても嬉しそうな顔をしている。
「よくぞ聞いてくれましたっ!」
彼女はそうハイテンションに叫ぶと、ピョンと跳びはねベッドの上に正座した。
意味がわからず眉を潜めるアレンを放置し、グロアはべらべらと喋りまくる。
「地下牢にね、あたしの友達が捕まってるの!母さんが亡くなる前からの幼なじみ。
ずっと助けたかったんだけど、一人じゃ無理で…。だからあんたに手伝ってもらいたくて」
「…友達?何で悪魔が捕まってんだよ」
おかしいだろ、とアレンは難しい顔をしてみせた。
罪人とかならわかるが、この純粋すぎる少女の幼なじみなのだからそんなことはない筈。
そんなアレンの考えがわかったのか、苦笑したグロアは首を横に振った。
「ううん、悪魔じゃないの」
「は?悪魔じゃない??じゃあ何なんだよ」
「うん、幼なじみってのはね…、天使なんだぁ」
「………は?」