レヴィオルストーリー3

悪魔の少女は何故だかとても嬉しそうな顔をしている。



「よくぞ聞いてくれましたっ!」


彼女はそうハイテンションに叫ぶと、ピョンと跳びはねベッドの上に正座した。


意味がわからず眉を潜めるアレンを放置し、グロアはべらべらと喋りまくる。



「地下牢にね、あたしの友達が捕まってるの!母さんが亡くなる前からの幼なじみ。

ずっと助けたかったんだけど、一人じゃ無理で…。だからあんたに手伝ってもらいたくて」


「…友達?何で悪魔が捕まってんだよ」


おかしいだろ、とアレンは難しい顔をしてみせた。


罪人とかならわかるが、この純粋すぎる少女の幼なじみなのだからそんなことはない筈。


そんなアレンの考えがわかったのか、苦笑したグロアは首を横に振った。



「ううん、悪魔じゃないの」


「は?悪魔じゃない??じゃあ何なんだよ」




「うん、幼なじみってのはね…、天使なんだぁ」



「………は?」






< 229 / 500 >

この作品をシェア

pagetop