レヴィオルストーリー3
一瞬、思考が停止してしまった。
今、なんて?
幼なじみが、…何だって?
「…幻覚でも見たのか」
本気で哀れみの視線を向けるアレン。
グロアはムッとしたのか、「そんなワケないでしょ~」とか言いながら彼の肩をビシバシ叩いた。
「ほんっとのほんっとに幼なじみの天使ちゃんよっ!ルネっていうの。
本人どうでもよさそうだけど、あれは助けなきゃっ!!」
「いやどうでもよさそうって…」
なんだそいつ、と言い呆れるアレンを、またもグロアはビシバシ叩いた。
うぜぇ、と一言言ってそれを止めさせた青年は、ふむと考えしばらくして顔を上げる。
「…その捕まってる天使を助けて、お前と二人レヴィオルに匿えばいいんだな?」
「そうっ!さっすが勇者さまっ、物分かりいいっ♪」
「ふーん…」
グロアの発言を無視したアレンは、ちらりと自分の剣を見てからまた彼女に視線を戻した。
そしてニッと笑みを見せると、悪魔の少女に向かってこう言う。