レヴィオルストーリー3

ふわふわしてそうな、長いウェーブのかかった淡い金色の髪。

白い綺麗な肌に、意志の強い髪と同色の瞳。



「アレン、今ね、ルネに説明してたのっ。でもルネったら賛成出来ないって…」


そんな金色の天使を指差し、困ったように言うグロア。


アレンはルネを見てから、その天使の視線の先に目を移した。



彼女が見ていたのは、違う牢屋の中の人達。


彼らは不安そうにアレンやグロア、ルネのやり取りを眺めていた。



(…置いていけないってか)



──…確かに、これでは後味が悪い。


だがこんな何十人も脱走出来るワケないし、アレンもこの治りきらない怪我ではそんな芸当が出来る筈もなく。


そんなことを考える中、一番端の牢屋に入れられた集団とアレンの目が合う。





──…その瞬間、アレンは驚きに目を見開いた。




それは、あちらの集団も同じで。






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