レヴィオルストーリー3

「んもうっ、時と場合を考えてよっ!TPOよっ、小学校で習ったでしょ!!」


「トイレットペーパーオムツぅ?」


「確かにTPOだけど違~う!!」


ぎゃあぎゃあ喚くイルとギルク。


イルは出産したばかりで少し気が立っているらしく、いつもより騒ぐとすぐにぐったりしてベッドに伏せた。



「疲れた…。まだしんどいわ」


「騒ぐからだろぉ」


「誰のせいよこのバカパパ~…」


「お、パパだってよ!」


にしし、と笑って赤ちゃんにまたも話すギルク。


それを見たイルは溜め息をつきながらも微笑んだ。



「…ギルクの赤い髪に、あたしの茶色い目。正真正銘あたしたちの子供よっ」


「だな!しかも男女の双子かあ~。可愛いなあ」


「ギルクもう親馬鹿ねぇ」


うふふ、と笑う双子のママのイル。


ギルクは赤ちゃんを抱き上げるとベッドのイルに近付き、その額に柔らかく唇を落とした。



「ほんとにありがとな、イル!俺超幸せだぜ~」


「あたしもぉ~」


お互い赤ちゃんを抱きながらのイチャイチャ。


さっきまで喧嘩をしていたくせに、なんとも切り替えの早い。





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