レヴィオルストーリー3
「でも、言ってないって…。どう説明してるのよ?」


そんな鋭いユナルの言葉。


マケドニスはうっと苦い顔をすると、

「北大陸で用事が出来て旅行延長、という話にしてます」

と言い苦笑いした。



…つまり、嘘を突き通していると。



「まぁ、そんなワケで…。本当のことを知っているのは上層部だけです」


上層部、すなわち七帝と各軍隊の第三部隊までの隊長、その補佐もしくは副隊長。


最近は軍隊の規模も大きくなってきていて、そのレベルも高まってきていた。



そんな軍隊全部隊に話すのはさすがに気が引ける。


人数が多い上に混乱を招きそうだ。




「…で、犯人の目処は立ってるんだな」


「はい。先程話した通り悪魔だと思われます。動機もいくらか思い当たる節がありますし」


低い声で呟いたギルクにマケドニスはてきぱきと答えた。


次いでルティが「もうアレンを取り返す為の行動にも移してるしなぁ」と笑う。



「行動?」


「あぁ。詳しくはまた後でだ。来たからには参加してもらうぞ、ギルク」


暴れていいぞ~、そう師匠に言われたギルクは嬉しそうに「もち!」と親指を立てた。




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