レヴィオルストーリー3
平然と言ってのけたアレンにハルアは更にヒートアップした。


ついにはレノディアをはっ倒してアレンの目の前に来る。



「だから!アンタだって相手されないでしょ!!」


「…服装か?それなら魔法で」


「違うわよ!アンタだって一般人でしょっ!!」


「………………………。」



レノディアに哀れみの視線を向けていたアレンは、そう言われてやっとハルアの言いたいことがわかった。


あぁ、と納得すると彼女を宥める。



「…それは大丈夫」


「何が…っ」


「何ならお前もついて来る?」


やけに自信満々に言うアレン。


軽く格好いい笑みまで決められ、ハルアは苛々しながら彼を睨み上げた。



…ビクともしなかったが。



「…不安なのはわかるけど、大丈夫だから。落ち着いてくんない?」


「………………………。」


「それでも信用出来ないってなら、さっき言ったみたいについて来たらいい。二人ならまぁ平気だろ」


いつになく喋りまくって疲れたな、などと思いながらアレンはハルアの肩に手を置いた。


背伸びして彼に迫っていたハルアはすとんと踵を下ろし、いくらか落ち着きを取り戻す。





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