レヴィオルストーリー3
「なんか言ったらどうなの!?無視すんじゃないわよ!」


ハルアはそう怒鳴るなり、隣を歩くアレンの肩を引っ付かんだ。


だんだん鬱陶しくなってきたアレンはそれを振り切って一睨み効かせるとまた歩く。


そんな彼にハルアも負けじと走って追いかけてきた。



「ちょっとっ!」


「…うっさい。これが俺の普通なんだよ」


「うるさいって何よっ!大体ナティアの子供がそんな静かなワケないでしょ!」



そう言って数歩歩いてから、ハルアは立ち止まるとぐるりと後ろを振り返った。


急に立ち止まった青年を見て眉を潜める。



「何?道でも間違えたの??」


「…いや。アンタ、…何歳?」



…いきなりの不躾な質問。



ハルアはピクリと片眉を吊り上げ溜め息をつく。


そして、やれやれと言った風に肩を竦めた。



「大人の女性にそれは禁句よ」


「…どうせ気にもしないだろ」


相変わらず突っ立ったままのアレンはそう言うと彼女を促す。


ハルアはまた息をまとめて吐き出すと、アレンを見上げ少し首を傾げた。



「…そうね。まぁ20代後半だとだけ言っておくわ。てゆうかずっとあの牢にいたから正確な歳がわかんないの」


「…ふーん、三十路か」


「だまらっしゃい!」





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