レヴィオルストーリー3
「こちらでお待ちください」


そう言われて案内された応接室で、アレンとハルアはふかふかのソファに座った。


キョロキョロと周りを見渡すハルアを、年下の筈の青年が制す。



「…ねぇ」


場所的にそうなるのか、ハルアは声を小さくしながら隣のアレンを見上げた。


ちらりとそちらを向いたアレンは、無言で何だと態度で訊く。



「…アンタ、一体何なの」


「………………………。」


「いい加減教えなさいよ」


「……めんどくさい…」


隠していたワケではないし、別に知られてもいいのだが。


このハルアの性格からして、教えると更に詳しく聞かせろとうるさくなるに違いないとアレンは踏んでいた。



だから、めんどくさい。



「…わかった。わかったから黙れ。言うから一言で理解しろ。それ以上今は聞くな」


めんどくさいと聞いて抗議する為口を開きかけたハルアは、アレンの睨みとこの言葉に黙った。


確かに后妃が来る前にハルアは知っておいた方がいいかな、と開き直っためんどくさがりアレンは本当に一言で済ます。





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