レヴィオルストーリー3
「アレーンっ!お前ぇ無事だったんだなぁあ~!!」

「……ギルク…。離せ」

「よかったぜぇえー!アレンんんん!」

「…うるっせぇ!」


いい加減鬱陶しくなってアレンは思いきり二人を蹴飛ばした。

地面に投げ出された男二人。


…何とも情けない光景だ。


「ひどっ!心配してやったのによぉ!!」

「…それは礼を言う。ありがとう」

「棒読みですよアレン様」

「いいから話を聞け。今はそれどころじゃないんだ。早くこれを終わらせろっつってんだよ」

「はい、決着をつけて悪魔をぶっ殺します」

「なんか違う」


そんなことをしたら今度は悪魔と戦争になりかねない。

とりあえず立ち上がった三人は、辺りを見渡し苦笑した。


「…注目されてますね」

「…お前のせいだ」

「いやアレンがいきなり出てきたからだろ」


唯一苦笑いすらしなかったアレンは一番近くにいる悪魔、ディルネを睨んだ。

マケドニスの攻撃に座り込んでいたディルネは、それに気付くと眉を潜め立ち上がる。


悪魔と天使、レヴィオル陣の誰もが息を潜めそれを見守った。




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