レヴィオルストーリー3
「あの光…!精霊士だ!」


何故かシリティーを背負っているコニスが目を丸くして叫んだ。

よく見ると背中の彼女は怪我をしている。


「………見てくる」


アレンはそれだけ言うと一人で駆け出した。

漸くハッと我に戻った悪魔らは、慌てて走る青年を引き留めようとする。


それを阻止したのは武術軍隊第一部隊副隊長のラークだった。



「おらぁ!アレン様の邪魔してんじゃねぇよ!!」

「いっけーラーク~」

「お前も手伝いやがれクソコニスううう!」


相変わらずな二人は絶妙な連携プレイで敵を伸していく。

更には天使達も悪魔と戦いを再開し、そのおかげでアレンは一度も立ち止まることなく走って行けた。


それに後ろからマケドニスとギルクが続く。


そして、三人はすぐに目的のその場所へ辿り着いた。




「レイ!」


──…銀色の中、一際輝く金色。


彼女の姿を認めた途端、アレンはその名を思いきり叫ぶ。


地に伏せる悪魔を見下ろしていた彼女は、ゆっくりとした動作で振り返った。




「れ………、!」


もう一度呼ぼうと出された声が、萎んでいく。



アレンはその場に立ち尽くすと、数メートル先に佇む彼女の様子に絶句した。






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