レヴィオルストーリー3
「…それで、皇居に脱走仲間がいるんだ。そいつら行く宛がないから、レヴィオルに…」

「住ませるんですか?」

「…とりあえずは」


頷いたアレンにマケドニスは了解しました、と少し笑った。

それからちょっとだけ相談して、皇居に着いたら連絡をしてルティの船で帰ることにする。




「アレン、服…」

「あ」


皇居が見えてから、レイはアレンを見上げ教えてやった。

ボロボロ服なままのアレンはまた魔法で少し小綺麗にする。

三人も戦闘の後で汚れていたので、勇者はそれも魔法で誤魔化した。


「おー!ありがとなアレンっ」

「あんまり無理しないでくださいよ?」

「ありがとうアレン」


嬉しそうなギルクとレイに心配そうなマケドニス。

アレンは無言で頷くと先程も会った門番に頭を下げ、皇居に足を踏み入れた。


そこからは皆真剣モード。


ギルクまでもが真面目になっていたので、アレンは内心ちょっと笑いそうだった。

ちなみにギルクは離れたが、レイはアレンと腕を組んだままだ。



「あ、アレン君」


使用人に案内された広い部屋では、ハルアら脱獄衆全員と皇帝と后妃がいた。

部屋に入った瞬間声をかけてきた皇帝に、アレンは軽く会釈する。




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