レヴィオルストーリー3
クナルに呼ばれたマケドニスに担がれながら、アレンは長い長い溜め息をついた。
側近はというと、こちらも医務室を脱走した主人に怒っていた
…のだが、彼を見つけた状態が悲惨だったので今は同情中。
「アレン様。本当に、身の安全の為にも大人しくしていた方が…」
「………いやだ。ひま」
「子供か」
厳しいクナルのツッコミ。
アレンは諦めてマケドニスの背中でぐったりしておいた。
本当に暇で暇で仕方ない。
ていうかベッドに寝てる状態がジスカルでずっと続いていたから、正直それが嫌だ。
「しょーがないわねぇ。そろそろ面会許しましょうか。逃げれるくらいには回復したみたいだし」
「……元から動ける」
「よく言うわ。船に乗った途端にこの馬鹿とダウンしたくせに」
「馬鹿ってなんだ馬鹿って」
「船酔い馬鹿よ」
「うるさい鬼医者!」
途中から何故か夫婦喧嘩。
ぎゃあぎゃあ喚く大人二人にアレンは密かに眉を潜めた。
うるさい。うざい。
そしてそんな三人を、城の人達は苦笑しながら見送る。
「おかえり、アレン」
医務室に入った途端、ニヤニヤしたグロアにそう言われた。
グロアは一応診察してもらったルネの付き添いでここにいる。
側近はというと、こちらも医務室を脱走した主人に怒っていた
…のだが、彼を見つけた状態が悲惨だったので今は同情中。
「アレン様。本当に、身の安全の為にも大人しくしていた方が…」
「………いやだ。ひま」
「子供か」
厳しいクナルのツッコミ。
アレンは諦めてマケドニスの背中でぐったりしておいた。
本当に暇で暇で仕方ない。
ていうかベッドに寝てる状態がジスカルでずっと続いていたから、正直それが嫌だ。
「しょーがないわねぇ。そろそろ面会許しましょうか。逃げれるくらいには回復したみたいだし」
「……元から動ける」
「よく言うわ。船に乗った途端にこの馬鹿とダウンしたくせに」
「馬鹿ってなんだ馬鹿って」
「船酔い馬鹿よ」
「うるさい鬼医者!」
途中から何故か夫婦喧嘩。
ぎゃあぎゃあ喚く大人二人にアレンは密かに眉を潜めた。
うるさい。うざい。
そしてそんな三人を、城の人達は苦笑しながら見送る。
「おかえり、アレン」
医務室に入った途端、ニヤニヤしたグロアにそう言われた。
グロアは一応診察してもらったルネの付き添いでここにいる。