レヴィオルストーリー3
そしてそんな会話(一方的)に、あの少女達が割り込んできた。


「えええっ!?やっぱりそうだったのっ!?」

「……わかるでしょ」

「ショック~…、ってはっ!あたしったら何をををを!!」


慌ててアレンを振り返るグロア。

しかし彼はまたも眠ろうとしていた。

ホッとするグロアを面白そうにルネが見上げる。


一方レノディアやジゼルらを引き連れたハルアは、またもアレンを叩き起こした。


「待て~!寝んじゃないわよ!!」

「ちょっと、アレン様はお疲れなんです!」

「うっさいわ船酔い!アレンに話があんのよっ」

「俺の名前は船酔いじゃありません!」


マケドニスと言い合いをはじめたハルア。

代わりにアデルが無言で青年の服の裾を引っ張った。

それには反応してやるアレンは、再度目を開けると横たわったまま少女を見上げる。


「………どうした」

「……………………。」

「…言わないとわからない」

「俺らのこれからの話だよ」


相変わらず喋らないアデルに代わって、ジゼルがボソリと呟いた。

翻訳機みたいだ、とか思いながらアレンは体を起こす。




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