レヴィオルストーリー3
「いいか。ラレスカには今リシェラルク皇国が結界を張ってる。危険なんだ」


真剣そのものの表情で間近で言われ、ジゼルは口をつぐんだ。

代わりにハルアが文句を言う。


「どうしてよ!今の教皇が誰だか知んないけど結界なんか破ってやるわ!!あたし達の故郷よ!?」

「…うるさい。理由は話すから叫ぶな」

「なっ、アンタねぇ!…って教えてくれんの!?」

「教えるから黙れ」


このアレンの言葉に、怒鳴り散らしていたハルアはやっと大人しくなった。

アレンは立ち上がりベッドに腰掛けると、一息ついてから顔を上げる。


「…アレン様、いいんですか?」


マケドニスが遠慮がちに、しかし意思をしっかり込めて訊ねてきた。

アレンは側近を見て頷く。


「…ハルア達は原住民だから、知る権利があると思う」

「………そうですか」


マケドニスはそれ以上は何も言わず、一歩下がった。

それを確認すると側近からハルアらに目を移し、アレンは理由を話し始める。



闇王ダーチェスのこと、

神ファンリュジョンのこと、

神のした闇王の封印のこと。





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