レヴィオルストーリー3
「……そういうわけで、今ラレスカには誰も入れない」
「……………。」
「…土地にあれだけ強い力があるのは、ラレスカしかなかったんだ」
アレンが話し終えると、エレス族組五人は黙って溜め息をついた。
どうやらわかってくれたらしい、とアレンも安堵する。
「……もう何年前かは忘れたけど…」
しばらく沈黙が続いた中、不意にハルアが口を開いた。
顔を上げハルアを見上げたアレンは彼女の表情に目を伏せる。
何とも言えない複雑な顔をした彼女は、泣きそうな様にも見えた。
「あの時…、悪魔に襲撃されてジオン様が、ラレスカを捨てる決意をした時…」
「ジオン…ジオンティル?」
話の中にあった名前に思わずアレンは反応する。
聞いたことのある名。
墓参りしたあの墓石にも刻まれていたその名は──…
「…そう。ナティアの息子だってならアンタの祖父さんね」
思い出したかのように笑みを浮かべるも、やはりハルアは悲しそうだった。
アレンは眉を潜め話の続きを待つ。
──…ラレスカを捨てる決意をしたのなら、何故あそこにジオンティルの墓があったのか。
「……………。」
「…土地にあれだけ強い力があるのは、ラレスカしかなかったんだ」
アレンが話し終えると、エレス族組五人は黙って溜め息をついた。
どうやらわかってくれたらしい、とアレンも安堵する。
「……もう何年前かは忘れたけど…」
しばらく沈黙が続いた中、不意にハルアが口を開いた。
顔を上げハルアを見上げたアレンは彼女の表情に目を伏せる。
何とも言えない複雑な顔をした彼女は、泣きそうな様にも見えた。
「あの時…、悪魔に襲撃されてジオン様が、ラレスカを捨てる決意をした時…」
「ジオン…ジオンティル?」
話の中にあった名前に思わずアレンは反応する。
聞いたことのある名。
墓参りしたあの墓石にも刻まれていたその名は──…
「…そう。ナティアの息子だってならアンタの祖父さんね」
思い出したかのように笑みを浮かべるも、やはりハルアは悲しそうだった。
アレンは眉を潜め話の続きを待つ。
──…ラレスカを捨てる決意をしたのなら、何故あそこにジオンティルの墓があったのか。