レヴィオルストーリー3
ジゼルが不安げにレノディアを見上げた。

その頭を撫でてやったのはリディル。

銀色の瞳を細め、やはり喋らないリディルはただ話す二人を見つめている。



「強い大人は集団で殺されて、まだ弱い子供や女性が主に捕らえられたんだ。成長すれば魔力も大きくなるからね」

「大人の女性は捕まってから子供を生まされたりしてさ…」


クナルが運んで来てくれた椅子に腰掛け、ハルアは苦笑した。

ジゼルとアデルを引き寄せ頭に手をのせる。


「あたしはお母さんと捕まったんだけど、エレス族内で妊娠させられて生まれたのがこの子達」

「…僕は…エレス族と悪魔のハーフだ」


双子が頷くのと同時にリディルがはじめて声を出した。

その発言にアレンは目を見開く。


エレス族と、悪魔のハーフ。


だから五人の中で一人、銀色の瞳という異色な点があったのだ。

悪魔や天使の血縁者はハーフだろうがクウォーターだろうが、必ずどこかにその特徴が現れるから。




「捕まってからはわかるでしょ。アンタ頭冴えてるし」

「……………………。」




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