レヴィオルストーリー3
「あ、そういえばアレン様」


しばらく談笑していた四人の中に、不意にマケドニスが入っていった。

双子の妹アリアにべったり貼り付かれた勇者様は、側近の呼びかけに顔を上げる。


「さっきメディン様とリディン様が、ユーリとルシイルを連れて来ると連絡がありました」

「ん。…また賑やかになるな」

「でも明日から仕事ですし…今日の方がいいでしょう?」

「うん」


頷いたアレンの頬をアリアがきゃあきゃあ言いながらペチペチ叩いた。

リルには引っ張られるわアリアには叩かれるわ、そんなにいいものなのか。


そう思ったレイは試しに彼の頬をつまんでみた。

緩く引っ張ると碧の目が怪訝そうにこちらを見てくる。


「……いひゃいんらけど」

「ふふ、意外に楽しいのね」

「……………………。」

「あっちょっとなにしゅるの」





「………馬鹿ですね」

「アレンとレイの頬って結構伸びるんだー」

「珍しい光景だな!」


ギルクは懐かしのカメラにしっかりとその様子を収めた。





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