レヴィオルストーリー3
「アレーンおは…」


そしてこんなタイミングに来るのが奴ら。

学習せず勢いよく医務室の扉をぶち開けて入ってきたユーリは、その場で石化のごとく固まった。



「………夢かぁ」

「おや?ユーリどうしたのじゃ」

「うぎゃあああああ!」


これは夢だ、そう言い聞かせ深呼吸していたユーリはいきなり後ろからメディンに話しかけられ叫び声を上げた。

その叫び声にカクブェン家の双子とユーリの背中にいたルシイル、そしてリルが泣き出す。


結果、ユーリはクナルに徹底的に締め上げられた。






「…だってさぁ~、アレンとレイが変なことしてんだもん。夢だって思うだろー」

「あれはレイがいきなり…」

「アレンだってしたじゃないの!」


一段落ついてから、ユーリはアレンの隣に腰掛けぶつくさとぼやいていた。

医務室のベッドがソファー状態だ。



「アレン大丈夫なのかい?」

「…寝たからもう平気。ありがとう」

「拉致られちゃってだっせーのー」

「…ユーリ、もっかい締められるか?」

「ごべんばぱい…」


謝りながらユーリは頬をつねるアレンの手をつねり返した。

もちろん倍返しで返ってきたが。




< 333 / 500 >

この作品をシェア

pagetop