レヴィオルストーリー3
「アリアのおしめ変えてる間に消えちゃったのよーっ!」

「おしめ?」

「…オムツよ」

「あああカイル!何かあったらどうしよ~っ!?」


首を傾げたグロアに教えるルネ。

イルはそんなことは知らないとばかりにぎゃあぎゃあ喚き出した。

何もわかっていないアリアはきゃっきゃと喜んでいる。


その間もユーリは振り回されているワケで。

そろそろ吐きそうになってきた少年は必死に訴えた。


「いいいいいイルさんわかったから離してぇえ…」

「はっ!ごめんね!いつもギルクとかアレンにすることしちゃったっ」

「あ、アレンに!?」


それを聞いた子供達は一斉に青ざめた。

こんなことしてぶっ殺されないのだろうか。


まぁそれはさておき、なんとか吐き気が治まったユーリはコホンと一つ咳払いした。


「イルさんっ」

「んん?」


振り向いた涙目なイル。

法帝ともあろう者が情けない。


ユーリはニヤリと笑みを浮かべると、自分を指差し得意気に言った。



「俺たち親衛隊がカイル君探すよ!」

「ほんとっ!?お願いっ!」

「どんと来ーいっ!」


はっはっはと笑うユーリを白々しい目で見るリルム。


しかしこれで仕事が出来た。


親衛隊の初仕事はカイル捜索に決定だ。





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