レヴィオルストーリー3
ぎゃあぎゃあと結局は喧嘩する二人。
なんだかいつかのリルムとルルアンみたいだ。
今はあの時有利な立場にいたリルムが押されているが。
「ふんっ!見てなさいよ、いつか精霊とタッグでぶっ潰してやるんだからッ!!」
べーっと舌を出したリルムは、ぷいとそっぽを向いて歩き出した。
ユーリはそれに倣って足を進めながら、腕を頭の後ろで組んで拗ねた彼女に話しかけ続ける。
「お前って精霊士なりたいんだっけ?」
「そう。12歳だからもうそっちの授業受けてるの。あたし優秀なんだからッ!」
「もしかしてレイさん見て決めた?」
──…ピタリ。
さっきまで芝生が奏でていた足音が止んだ。
リルムの動きが、止まったからだ。
ユーリは何だ何だと訝しがりながらも自分も立ち止まる。
「…だ、誰があんなオバサン!」
「オバサン…?まぁいいや!お前、いっつもあの人のこと羨ましそうってか…憧れてるみたいな目で見てんじゃん」
「……………………。」
図星なのか、リルムは黙り込んで何も返さなかった。
何がそんなに嫌なのかわからないユーリは、首を傾げてまた声をかける。
なんだかいつかのリルムとルルアンみたいだ。
今はあの時有利な立場にいたリルムが押されているが。
「ふんっ!見てなさいよ、いつか精霊とタッグでぶっ潰してやるんだからッ!!」
べーっと舌を出したリルムは、ぷいとそっぽを向いて歩き出した。
ユーリはそれに倣って足を進めながら、腕を頭の後ろで組んで拗ねた彼女に話しかけ続ける。
「お前って精霊士なりたいんだっけ?」
「そう。12歳だからもうそっちの授業受けてるの。あたし優秀なんだからッ!」
「もしかしてレイさん見て決めた?」
──…ピタリ。
さっきまで芝生が奏でていた足音が止んだ。
リルムの動きが、止まったからだ。
ユーリは何だ何だと訝しがりながらも自分も立ち止まる。
「…だ、誰があんなオバサン!」
「オバサン…?まぁいいや!お前、いっつもあの人のこと羨ましそうってか…憧れてるみたいな目で見てんじゃん」
「……………………。」
図星なのか、リルムは黙り込んで何も返さなかった。
何がそんなに嫌なのかわからないユーリは、首を傾げてまた声をかける。