レヴィオルストーリー3
「今から、ちょっと会議だから。外してくんない」
側近を放り投げて腰を降ろした勇者。
そんな彼をポカンと見ていたハルアは、ハッとして頷くと「行くわよ」とみんなを誘導した。
ぞろぞろと出ていくメンバーを眺めていたアレンは、ふとあることに気付く。
「…………………。」
「げほっ、おぇ、…アレン様?」
「……マケドニス、あれ」
アレンが指差した先には、ひょこひょこくすんだ金髪を揺らすユーリ。
促されるままに見てみると、なんとアデルと手を繋いでいる。
マケドニスは何故自分が咳き込んでいたかなんて忘れ、まじまじとそれを見つめた。
「……お早い青春で」
「……アデル、喋んないのにな」
「どうやって打ち解けたんでしょうか…」
でも微笑ましいですね、そう言って振り返れば僅かながらに頷いた主人。
その目が柔らかいことに気付き、マケドニスは自分まで温かい気持ちになった。
そんな感じに久しぶりにほのぼのしていたのだが、
…ダダダダダと何やら穏やかでない地響きが。
「…………………。」
「……来ましたね」
廊下を猛ダッシュしているであろう会議の相手を思い浮かべ、アレンは溜め息をつく。
そうしているうちにやっぱり来たらしく、バーン!と扉が吹っ飛んだ。
…開いた、のではなく、吹っ飛んだ。
側近を放り投げて腰を降ろした勇者。
そんな彼をポカンと見ていたハルアは、ハッとして頷くと「行くわよ」とみんなを誘導した。
ぞろぞろと出ていくメンバーを眺めていたアレンは、ふとあることに気付く。
「…………………。」
「げほっ、おぇ、…アレン様?」
「……マケドニス、あれ」
アレンが指差した先には、ひょこひょこくすんだ金髪を揺らすユーリ。
促されるままに見てみると、なんとアデルと手を繋いでいる。
マケドニスは何故自分が咳き込んでいたかなんて忘れ、まじまじとそれを見つめた。
「……お早い青春で」
「……アデル、喋んないのにな」
「どうやって打ち解けたんでしょうか…」
でも微笑ましいですね、そう言って振り返れば僅かながらに頷いた主人。
その目が柔らかいことに気付き、マケドニスは自分まで温かい気持ちになった。
そんな感じに久しぶりにほのぼのしていたのだが、
…ダダダダダと何やら穏やかでない地響きが。
「…………………。」
「……来ましたね」
廊下を猛ダッシュしているであろう会議の相手を思い浮かべ、アレンは溜め息をつく。
そうしているうちにやっぱり来たらしく、バーン!と扉が吹っ飛んだ。
…開いた、のではなく、吹っ飛んだ。