レヴィオルストーリー3
──…バタン、と扉の閉まる音がした。
マケドニスがいなくなり、アレンはイルを振り返って名前を呼ぶ。
泣きはらして真っ赤な目をした彼女は、声をかけられきょとんとした。
「レイの目…本当に一瞬金色に光ったんだな?」
「う、うん…」
「………そっか」
また俯くアレン。
しかし顔を上げ王座に歩むと、腰を下ろし何かを考え出した。
そんな彼にギルクは苦笑する。
「…? 何」
「いや…あん時みたいだって思ってよ」
「?」
「…お前が一人で魔王のとこ行こうとしたとき」
ギルクを見上げていたアレンの表情が、微かに動いた。
気まずそうに目を逸らした彼に、ギルクはまた話しかける。
「アルヴェインで戦うレイを見たとき、あん時のお前みたいだって思った。それだけで人殺せそうな冷たい目してよ」
しかもクソ強えんだ、と苦笑いのギルク。
彼に視線を戻し、アレンは罰が悪そうに少し下を見た。
「…こんな形で思い知るなんて思わなかった」
「俺もだ。レイはお前を見てたからこそ、大丈夫だって勝手に思ってた」
色んな油断がこんな結果を招いてしまった。
自分の甘さを実感したアレンは、苦々しげに表情を歪める。
マケドニスがいなくなり、アレンはイルを振り返って名前を呼ぶ。
泣きはらして真っ赤な目をした彼女は、声をかけられきょとんとした。
「レイの目…本当に一瞬金色に光ったんだな?」
「う、うん…」
「………そっか」
また俯くアレン。
しかし顔を上げ王座に歩むと、腰を下ろし何かを考え出した。
そんな彼にギルクは苦笑する。
「…? 何」
「いや…あん時みたいだって思ってよ」
「?」
「…お前が一人で魔王のとこ行こうとしたとき」
ギルクを見上げていたアレンの表情が、微かに動いた。
気まずそうに目を逸らした彼に、ギルクはまた話しかける。
「アルヴェインで戦うレイを見たとき、あん時のお前みたいだって思った。それだけで人殺せそうな冷たい目してよ」
しかもクソ強えんだ、と苦笑いのギルク。
彼に視線を戻し、アレンは罰が悪そうに少し下を見た。
「…こんな形で思い知るなんて思わなかった」
「俺もだ。レイはお前を見てたからこそ、大丈夫だって勝手に思ってた」
色んな油断がこんな結果を招いてしまった。
自分の甘さを実感したアレンは、苦々しげに表情を歪める。