レヴィオルストーリー3
「ヴァンヌの…妹!?」

「その上にお兄ちゃんもいるわ」

「うっそん!」


ビックリな事実に騒ぎ出すギルクとイル。

ださい台詞は置いといて、アレンもマケドニスもルティも意外そうに金色の少女を見ていた。


「ヴァンヌ様兄妹いたのか…」

「性格違いすぎじゃないか?」


ルティが呆けた顔で大口開けて言う。

話題のルネはめんどくさそうに溜め息をつき、「お姉ちゃん探さないの?」とアレンだけに向け言った。

ハッとしたアレンは天使の少女に向き直る。


「…居場所、わかるか?」

「私は地下牢にいたのよ」

「……そうだよな」


そういえばそうだった、と一人呟いてアレンは立ち上がった。

部屋の真ん中まで歩いていき、白い王の間に映える金色の装飾の上で立ち止まる。


それを見たイルが、首を傾げ声をかけた。


「アレン、何するの??」

「ヴァンヌの居場所を調べる」

「どうやって…」


ルネが言い終わらない内に、アレンの足元が光り出す。

金色の装飾と同じその黄金の魔力に、天使の少女はいつもは半目のそれを見開いた。






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