レヴィオルストーリー3

「見事じゃアレン。さすがじゃのう」

「…いえ、でもありがとうございます」


にっこり笑う我が師メディン=ローリーにアレンは微笑みそう返した。


その間に少年が飛び出した茂みから何人もの兵士がぞろぞろと現れる。



自分の臣下である彼らに、アレンは目を細めこう言った。


「修行、手伝ってくれてありがとう。また頼むな」

「あ、はい!」


目を輝かせ代表して嬉しそうに答える兵士に、たまらずメディンが噴き出した。











「全く、お前は情けない…」



──…兵士らが帰ったあと。


それから少しだけ修行を続けたアレン達も、城に向かい並んで歩いていた。



さっきの魔法攻撃合戦は、アレンの修行の為にこれまでも何回かしてきたもの。


アレン対魔法軍隊第一部隊の1対50でやっているのだ。




そしてこの呆れたような声は、つい最近晴れて第一部隊隊長補佐に昇進したフェニス=ラルクのもの。





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