レヴィオルストーリー3
「……あのさ、いい加減話聞いてくんねぇ?」
そうアレンがややキレ気味でクナルに言ったのは、マケドニスも一緒にリルをあやし、やっと赤ん坊が再び眠りについた後。
さすがに悪かったと反省したのか、クナルは罰が悪そうに苦笑しながら子供が眠るベッドから戻って来た。
「はいはい、ごめんなさいね。で、用事はなあに?」
「…こいつの怪我の手当て」
アレンはユーリを指差すと壁にもたれてそれを待つ。
レイはやっぱりその隣にピッタリとくっついていた。
ユーリはそんな二人を見上げると舌を出す。
「こいつじゃないしーッ!イチャイチャしてんじゃねぇよっ!!」
「…あ゙?」
「ご、ゴメンナサイ」
──…あっさり負け。
ユーリはしゅんとしながらクナルの手当てを受けた。
「アレン、子供にそれは可哀想よ」
「喧嘩売ったこいつが悪い」
「だからこいつじゃ…、ゴメンナサイ」
今度こそ黙ったユーリに、アレンは大人気なく勝ち誇った笑みを浮かべたとか。