レヴィオルストーリー3
「いつに送ればいい?人数は少ない方が助かるんだけど…アレン君だけでいいかな?」

「あ、俺もお願いできるか?」


立ち上がったローレムにルティが名乗りをあげた。

アレンは少し驚いたように彼を見たが、エルフの夫妻は予想していたのか微笑みながら頷く。


「それならあたしも…っ!」

「駄目ですよイル様。出来るだけ少ない人数なんですから」


諦めてください、そう言うマケドニスにイルはがっくりと肩を落とした。

一方アレンは少し俯き考えてからそのマケドニスを見上げる。


「メディンさんは父さんの私物を街に運ぶときに臣下が割ったって言ったよな」

「俺聞いてないし知りませんよ。ルネさんはそう言ってましたけど…」


お互い記憶を手繰り寄せての会話。

マケドニスは物真似までしてみせていたルネを思い出し、いささか噴き出しそうになったのを何とか堪えた。

無表情ながらにやるもんだからネタにしか思えない。

そしてぷるぷる震えだした側近に何こいつみたいな目を向けつつ、勇者の方は更に深く考え込む。


「…いつ運んだんだろう」

「そりゃあアイツがいなくなってからだったぜ?」






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