レヴィオルストーリー3
「それじゃあいくよ」
エフィア家のリビングのど真ん中にスペースを空け、アレンとルティとルルがそこに立つ。
二人の顔を交互に見て意思を確認したローレムは、対象に向け両手を掲げた。
部屋の隅に固まったイルやマケドニス、アンナやルルアンは黙ってその様子を見守る。
「《時渡り》」
エルフの男性の声が響いた途端、アレン達の足元が水色に光り出した。
浮かび上がった魔方陣は見たこともない形式のもの。
「気を付けて。あまり長居するとよくないから」
「はい。ありがとうございます」
頷いたアレンとルティ。
それに合わせるかのように、水色が一層輝きを増した。
イルやルルアンが「眩しい!」と騒ぐ中、アレンは移動魔法のときのような浮遊感を感じる。
「いってらっしゃい」
魔法が実行される、というときにアンナの優しい声。
アレンは振り返り彼女を見た。
ルルアンの手を握る女性は、頷き元気付けてくれる。
…そして、それを最後に目に残して。
──…二人と一匹は、過去に旅立っていった。
エフィア家のリビングのど真ん中にスペースを空け、アレンとルティとルルがそこに立つ。
二人の顔を交互に見て意思を確認したローレムは、対象に向け両手を掲げた。
部屋の隅に固まったイルやマケドニス、アンナやルルアンは黙ってその様子を見守る。
「《時渡り》」
エルフの男性の声が響いた途端、アレン達の足元が水色に光り出した。
浮かび上がった魔方陣は見たこともない形式のもの。
「気を付けて。あまり長居するとよくないから」
「はい。ありがとうございます」
頷いたアレンとルティ。
それに合わせるかのように、水色が一層輝きを増した。
イルやルルアンが「眩しい!」と騒ぐ中、アレンは移動魔法のときのような浮遊感を感じる。
「いってらっしゃい」
魔法が実行される、というときにアンナの優しい声。
アレンは振り返り彼女を見た。
ルルアンの手を握る女性は、頷き元気付けてくれる。
…そして、それを最後に目に残して。
──…二人と一匹は、過去に旅立っていった。