レヴィオルストーリー3
「結婚は出来ないけどさ。一緒に暮らすくらいなら大丈夫だって」

「……、ウィスカ様…」

「愛に生きろ!それが俺の経験論だ」


ガッツポーズをした挙げ句、大の大人は物凄く恥ずかしい台詞を吐いた。

唖然とするアレンとメディン。


開いた口が塞がらない、とはまさにこのことだ。


しかしメディンの方は慣れているのか、すぐにハッと立ち直ると、苦笑。



「……また随分ぶっちゃけたことを…」

「だろ!それが俺らしさ!」

「そうですね…。貴方にはいつも驚かされます」


いい意味でも悪い意味でも。


そう付け足した側近に勇者は笑った。

そしてその肩を抱き、またそれはそれは楽しそうに自分の理想を語る。



「二人暮らしはじめたら教えろよな。その頃には俺らも落ち着いてるだろうから、遊びに行くよ。友達として」

「え、そんな友達だなんてお言葉…」

「なんだ?年下の友達は嫌か?」


にっと口角を上げるウィスカ。

きっと答えはもうわかっているのだろう。


そんな彼にふっと力を抜きつつ、メディンも目を細める。








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