レヴィオルストーリー3
(…元は闇王の力だから、か)
神と闇王。
神は信じられてこそいるものの、その実在自体は定かではないとされてきた。
闇王に至ってはその存在すらあまり知られていない。
アレンだって知ったのは、城の図書館の勇者専用書庫から部屋に持ってきていた本からだった。
そんな存在の、強力すぎる魔力。
世界を作った二人には、きっとジュルスの鉱石も意味を為さないのだろう。
「アレン、行くか?」
足元を見下ろす彼に何を思ったのか、海賊王は酷く優しく言った。
頷いたアレンは踵を返し階段を上り始める。
いくらか地上に近付いたところで、城の方からたくさんの悲鳴が聞こえた。
それから43代目の就任式を見に来た国民の、逃げ走る音。
「…兵士が戦ってる」
「ああ。でも…駄目だ」
それは兵士達が勝てないという意味なのか、手を出してはいけないという意味なのか。
わからなかったがどっちもかな、とアレンは目的地に向かい走りながら思った。
そうして辿り着いた城の裏側から、就任式があった筈の城の正面にまわる。
神と闇王。
神は信じられてこそいるものの、その実在自体は定かではないとされてきた。
闇王に至ってはその存在すらあまり知られていない。
アレンだって知ったのは、城の図書館の勇者専用書庫から部屋に持ってきていた本からだった。
そんな存在の、強力すぎる魔力。
世界を作った二人には、きっとジュルスの鉱石も意味を為さないのだろう。
「アレン、行くか?」
足元を見下ろす彼に何を思ったのか、海賊王は酷く優しく言った。
頷いたアレンは踵を返し階段を上り始める。
いくらか地上に近付いたところで、城の方からたくさんの悲鳴が聞こえた。
それから43代目の就任式を見に来た国民の、逃げ走る音。
「…兵士が戦ってる」
「ああ。でも…駄目だ」
それは兵士達が勝てないという意味なのか、手を出してはいけないという意味なのか。
わからなかったがどっちもかな、とアレンは目的地に向かい走りながら思った。
そうして辿り着いた城の裏側から、就任式があった筈の城の正面にまわる。