レヴィオルストーリー3
〈ようこそ、レヴィオル国勇者42代目〉
「………どうも」
移動魔法でやって来たのは、ウィスカだった。
父が魔法で登場したことに驚くアレン。
「……お前がこの元凶か?」
訊ねたウィスカは、魔王の後ろにいる兵士や国民に目を移す。
そして怯える彼らに、安心させる為微笑んだ。
人質の中の女性数人が場違いにも頬を染める。
「そうか、アレンこれもアイツに似たのか」
「は?」
ルティは何でもない、と魔王とウィスカを見るよう親友の息子を促した。
〈貴様が邪魔だったんでな。位を降りて貰えてちょうどよかった〉
「…あー、待ってた訳ね」
魔王の言葉に苦い顔をする42代目勇者。
倒れた43代目を見ると、今度は悲しそうな顔をした。
「何でこんなことをする?せっかく平和だったのにさ」
そう言う声には、悲しみと静かな怒りがこめられている。
それわ聞いた魔王は、愚問だとばかりに鼻を鳴らした。
〈我はいずれこの国だけでなく世界をとる。我が闇王、いやそれ以上となるのだ…。その為には一番邪魔なこの国と貴様を潰さねばならん〉
「闇王、ね…。アンタのその真っ黒い魔力はさしずめその闇王の力ってとこか?」
〈そうだ。あの女は、騙され我に力を渡した。そして、我はあの女を攻撃した〉
「………どうも」
移動魔法でやって来たのは、ウィスカだった。
父が魔法で登場したことに驚くアレン。
「……お前がこの元凶か?」
訊ねたウィスカは、魔王の後ろにいる兵士や国民に目を移す。
そして怯える彼らに、安心させる為微笑んだ。
人質の中の女性数人が場違いにも頬を染める。
「そうか、アレンこれもアイツに似たのか」
「は?」
ルティは何でもない、と魔王とウィスカを見るよう親友の息子を促した。
〈貴様が邪魔だったんでな。位を降りて貰えてちょうどよかった〉
「…あー、待ってた訳ね」
魔王の言葉に苦い顔をする42代目勇者。
倒れた43代目を見ると、今度は悲しそうな顔をした。
「何でこんなことをする?せっかく平和だったのにさ」
そう言う声には、悲しみと静かな怒りがこめられている。
それわ聞いた魔王は、愚問だとばかりに鼻を鳴らした。
〈我はいずれこの国だけでなく世界をとる。我が闇王、いやそれ以上となるのだ…。その為には一番邪魔なこの国と貴様を潰さねばならん〉
「闇王、ね…。アンタのその真っ黒い魔力はさしずめその闇王の力ってとこか?」
〈そうだ。あの女は、騙され我に力を渡した。そして、我はあの女を攻撃した〉