レヴィオルストーリー3
笑う魔王。
苦い顔をするウィスカ。
話を聞いていたアレンとルティも、険しい顔付きになる。
〈これ以上の話はいいだろう?早く我を倒したくて仕方がないだろうに〉
「……うん、もう話してくれなさそうだし」
呟いたウィスカは剣を抜いた。
アレン愛用の、真っ赤な宝石がついた剣。
それを見たアレンは、複雑そうに彼を見つめた。
そんな青年に海賊王が声をかける。
「なあアレン」
「…ん?」
「お前のあの剣ってよ…どこで見つけた?」
その質問に、アレンは振り返らず父を見つめたまま口を開いた。
「…家の、階段下の物置」
「物置ぃ!?」
「母さんが、…そこに父さんのものを保管してた」
絶対入るなって言われてたから、見つけたのは母さんが亡くなってからだけど。
そう答えたアレンにルティは眉を下げる。
母親が亡くなり、父親は存在すら知らず。
そんな中見つけた、父の私物。
少なからず希望を持っただろう、まだ父は生きているかもしれないと。
しかし、彼は母親よりも早くに亡くなっている。
そんな現実を残酷にもアレンに告げたのは、──…自分だ。
苦い顔をするウィスカ。
話を聞いていたアレンとルティも、険しい顔付きになる。
〈これ以上の話はいいだろう?早く我を倒したくて仕方がないだろうに〉
「……うん、もう話してくれなさそうだし」
呟いたウィスカは剣を抜いた。
アレン愛用の、真っ赤な宝石がついた剣。
それを見たアレンは、複雑そうに彼を見つめた。
そんな青年に海賊王が声をかける。
「なあアレン」
「…ん?」
「お前のあの剣ってよ…どこで見つけた?」
その質問に、アレンは振り返らず父を見つめたまま口を開いた。
「…家の、階段下の物置」
「物置ぃ!?」
「母さんが、…そこに父さんのものを保管してた」
絶対入るなって言われてたから、見つけたのは母さんが亡くなってからだけど。
そう答えたアレンにルティは眉を下げる。
母親が亡くなり、父親は存在すら知らず。
そんな中見つけた、父の私物。
少なからず希望を持っただろう、まだ父は生きているかもしれないと。
しかし、彼は母親よりも早くに亡くなっている。
そんな現実を残酷にもアレンに告げたのは、──…自分だ。