レヴィオルストーリー3

 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


ザリザリと小石を踏む足音が、静閑な世界に刻まれる。



アレンに連れられ着いたそこには、白い墓石が綺麗に並べられていた。




「ここって…」



勇者の墓、と小さく囁いたマケドニスに、アレンは返事を返さなかった。


真っ直ぐにある墓石の前まで歩いていくと、それをじっと見下ろす。



その墓石の隣には、不自然に空いた空間があった。




「…ここに父さんがいるんだ」

「…………………。」

「42代目ウィスカ=ブロドニスとしてじゃなくて、43代目として」



――…ポツ、ポツ。



降ってきたそれに、マケドニスは顔を上げた。

曇っていた空から、水滴が落ちてきている。


それは次第に量を増やし、その場に雑音をもたらした。




「……ってたんだ」

「え?」



雨の音でよく聞き取れない。


少し後ろで思わず聞き返した側近に、勇者は何でもないと頭を振った。



マケドニスはムッとすると、その横に駆け寄る。





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