レヴィオルストーリー3
「あの子達ならデザートバイキングだとか騒いで突っ走って行きましたよ」
「……あ、そう」
マケドニスの言葉に暢気なやつらだな、アレンはそう思ったとか。
そろそろ自分達も何か食べよう、そうレイが提案し、アレン達はまた歩き出す。
アレンとレイのカップルと一緒にいるマケドニスは気まずい筈なのだが、彼はもう完璧にこの空気に慣れていた。
「……あ、ギルクだわ」
レイがそう呟いてそちらを指差したのは、お皿にのせた料理をいざ食べんと言う時。
つられてそちらを見たアレンは、怪訝そうに顔をしかめてギルクを凝視した。
「……あいつ、何してんだ?」
「さぁ…」
「…どうしたんでしょうかね」
──…アレン達がそう言うのも無理はない。
ギルクは多分イルと自分の分の料理をとっていたのだろうが、上の空でぼーっと突っ立っていた。
そんな状態で盛った皿は、色んな料理が混ざって新種のそれを作り出している。
不味そうなそれにアレンは更に顔をしかめた。