レヴィオルストーリー3
「あーあ、また取り直さねぇと…」
「自業自得だな。何ぼーっとしてたんだよ」
かなりショックっぽい親友の言葉をサラッと流し、アレンはさりげなくそれを訊ねた。
するとギルクはハッと目を見開き、それからブンブン首を左右に振りまくる。
「…何も!イルとの新婚旅行んこと考えてた!!」
「それは何もとは言わないですよ」
「…しかも怪しいわ」
…彼の行動は更に怪しまれることになってしまった。
どうやら嘘をつけない性格らしい。
「ほんっっとに、何もねぇから!ほら、お前らも早く食べろよ!!」
「声裏返ってますギルク様」
マケドニスのそんなツッコミにも冷や汗を流して微妙な反応。
いつものキレのあるギルクはどこへ行ったのか。
「……まぁいいや。今度は料理無駄にすんなよ」
親友の様子を見たアレンは、それだけ言うとくるりと回れ右して歩き出した。
マケドニスとレイはいきなりな彼にビックリしながらも、慌ててついていく。