レヴィオルストーリー3
「アレン様、そろそろ…」
頃合いを見計らってマケドニスが声をかける。
拗ねたまま頷いたアレンはユーリの頭を軽く叩いてから、レイとマケドニスを引き連れ医務室を去ろうとした。
しかし何かを思い出したのかUターンして戻って来る。
「ユーリ、ちょっと」
不思議そうに首を傾げる少年に言い、アレンはルシイルに手を翳した。
それが金色に光だし、赤ん坊は驚いて目を瞬かせる。
すると、その内その瞳が──…
「…あ、色が変わった!」
──…そう、ユーリが言うように変色した。
アレンは少しルシイルを眺め確認すると、終わったと呟き手を引っ込める。
「…あの色だと目立つから。メディンさん、ルシイルとユーリを頼みます」
「あぁ、任せなさい。あとアレン、明日話があるのじゃ」
「わかりました」
レイを腕に引っ付けマケドニスを後ろに従えたアレンは、小さく微笑むと今度こそその場を去った。
その後ろ姿を眺め、老人二人は目を細める。
一方ユーリの方は、ルシイルを高い高いしながらその瞳を見て喜んでいた。
「うわぁ~、俺と同じオレンジの目だ!ルー、一緒だよ~」
「う?」
「元のもカッコよかったけどなぁ。オレンジも似合うよ!」
「あい♪」