レヴィオルストーリー3
「アレン様、メディンさん、コニスとフェニスも修行お疲れ様です」
そう言って爽やかな笑顔を見せたのは、お馴染み勇者側近マケドニス=ヤルタ。
その後ろにはニコニコする亜麻色の髪をおだんごにした女性が。
「あぁ、うん。ありがとう。
…なぁ、クナル。双子って本当か?」
アレンは早速その女性、城の医療チームトップのクナルに訊いた。
クナルはもう聞いたのねと優しく微笑む。
「本当よ。イルちゃんもレイちゃんと大喜びしてるわ。
ギルク君は雄叫びあげて修行切り上げて暴れるし…」
「……あぁ、静めといた」
「あら、ご苦労様」
クナルはそう言うとにっこり笑ってマケドニスを見上げた。
マケドニスも苦笑いしながらクナルを見下ろし、彼女の腕の中にいる小さな赤ん坊に手を伸ばす。
「…リル、お前に友達が一気に二人も出来るぞ」
彼がそう言い頭を撫でると、リルと呼ばれた赤ん坊はきゃっきゃと声をあげ喜んだ。
──…大きな変化その2。
マケドニスとクナルの結婚と、その子供の誕生。