天使の梯子~キミ想う・ボクの心~
鈴川は、時々、こうして、この家に来ては
おばさんが作ってくれた、料理を持って来てくれたり
時には、晩御飯を作ってくれるようになっていた…。
鈴川の家には、健にぃに連れられて、2回だけ
行ったことがある。
よく話す、お母さんと
よく笑う、お父さん…
そして、鈴川と、健にぃと、オレ…
不思議な感じがして、すぐには、馴染めなかったが
おばさんの…鈴川のお母さんの優しさや
勢いに押されて…
おじさんの、笑いに巻き込まれて
いつの間にか、笑うオレがいて…
そんなオレを嬉しそうに見てる
鈴川がいて…
そんなオレを、時々
「朝美はオレんだぞ」と、いう目でオレを見ながらも
可愛がってくれる
健にぃがいて…
オレの中で
確実に
何かが、変わりはじめていた…