僕に牛が訪れる
僕に牛が訪れる
世界にはありとあらゆる焼き肉屋やステーキハウスが存在する。

それは全く無差別に無慈悲にありとあらゆる牛を殺す。

まるでそうすることが自分の役割だ、と言わんばかりに。

殺される牛側からしてみればたまったもんではない。


が、僕はこう考えるのだ。


焼肉屋とは、地球という一個の生命体が生きようとする為にバラ肉を撒いているのではないか、と。

たとえば、生レバーが口に入ったらそれは生臭いように。


その考えは最近発見された奇病の元、確信となった。
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