声
あぁ、僕は君を悲しませちゃったんだね…。
でも…僕は、君を悲しませるつもりなんか…なかったんだよ?
あの子の所に車が突っ込んで行こうとした時…。
考えるよりも先に、体が動いたんだ。
あの子の所に走って行く時、ちゃんと僕は君の元に戻るつもりだったんだ。
君は…優しい人だから。
きっと子供が車に吹き飛ばされるのなんか見ちゃったら、君はボロボロ涙を溢して悲しんじゃうから。
泣かせたくなかったんだ。
悲しませたくなかったんだ。