私立米泥高校2年F組~comedy high school~

 朝、7時半。


 夢樹はカフェ・シャンゼリゼに来ていた。

 30分前に朝食を済ませたはずなのに、ここで絶品のマリオ・モーニングセットを食べている。

 この女の食欲は底なしだ。


「ううううまーい!

さては、ルイージ、昨日はリェン姐さんとチョメチョメした・・・ブハッ!!」


 夢樹がパンケーキを詰まらせた。

 後ろには仁王立ちしたリェンだ。


「夢樹、朝からうるさいわよ。」

 リェンは仏頂面で、背の高いカウンターのイスに腰掛けようとしたが、やめたようだ。

 奥のソファに座った。

「マリオ、カフェイン抜きのコーヒー。」

 リェンの朝の定番だ。



 マリオがそんなリェンをいとおしくてたまらない、というように豆を挽く。

「ねぇ、なんでそんなに好きなのに、ほかの女の子とセックスするの、マリオは。」

 夢樹が目玉焼きを一口で食べながら聞く。
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