私立米泥高校2年F組~comedy high school~

 夢樹は鼻歌を歌いながら向かうのは教室ではなく、


 図書室。




 ここで行う夢樹の日課は覗き、である。


 なんと図書室は朝、バードウォッチング同好会の会場になる。


 しかし、夢樹は小鳥など興味がない。


 夢樹が興味あるのは宝田要一、同じクラスの生徒だ。


 バードウォッチング同好会にはなぜか男子しかいない。


 それも、みんなのび太のような男子生徒ばかりだ。


「みんな、おはよう。今朝もこの教室から見えていいたね。」


 長いテーブルの真ん中で4名のさえない眼鏡に囲まれながら、


 宝田はアナウンサーのようにはきはきした声であいさつした。


 夢樹が本だなの本と本の間から監視しているのを知らずに。
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