私立米泥高校2年F組~comedy high school~

「いや、アンタ、黙ってればガイコクジンだから。」


 こんなデリケートな突っ込みも夢樹なら許せるものだった。


「あ、ぴょん吉!!」


 ぴょん吉と呼ばれた超ミニマムサイズの彼女。


 もちろん夢樹がつけたあだ名のその140センチのぴょん吉は制服を無視してオーバーオールを着用している。


 自分が千代田区で一番オーバーオールが似合うと自負している。


「あーおはーここから夢樹の鼻くそ見えるよ~


もじゃのもみえるよー」


 と ぴょん吉はデカイ夢樹とデカイもじゃを見上げながら言った。


 昔、三人でひょん吉を真ん中にして手をつないだ際、


 撮った写真が教室の裏に貼ってある。


“囚われの宇宙人”


 と、夢樹が汚い字で書いて。
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