月と太陽の事件簿5/赤いランドセル
ところが返ってきた答えは
「レミはもう少し自分のルックスを自覚した方がいい」
というものだった。
ぶっ飛ばす以前の問題だった。
言ってる意味がよくわからない。
「でも安心しろ」
達郎は立ち止まって言葉を続けた。
「オレはレミが刑事やってること誇りに思ってるから」
風が吹き、再び桜の花が舞った。
いきなりなに言うのかと思ったら。
でもおかげで胸のムカつきは消えた。
「ありがと」
あたしは笑顔を返した。
「どういたしまして」
達郎も、いつの間にか笑みを浮かべていた。
あたしたちは再び歩き出した。
「もうすぐ舟本のマンションに着くわ」
照れ隠しに話題をそらしてみた。
「あそこに見える5階建てマンションがそうよ」
そう言って指をさしたあたしの視界に、ある一団が入ってきた。
「あ、可愛い」
あたしは思わず口に出してしまった。
それは下校途中の小学生の一団だった。
「レミはもう少し自分のルックスを自覚した方がいい」
というものだった。
ぶっ飛ばす以前の問題だった。
言ってる意味がよくわからない。
「でも安心しろ」
達郎は立ち止まって言葉を続けた。
「オレはレミが刑事やってること誇りに思ってるから」
風が吹き、再び桜の花が舞った。
いきなりなに言うのかと思ったら。
でもおかげで胸のムカつきは消えた。
「ありがと」
あたしは笑顔を返した。
「どういたしまして」
達郎も、いつの間にか笑みを浮かべていた。
あたしたちは再び歩き出した。
「もうすぐ舟本のマンションに着くわ」
照れ隠しに話題をそらしてみた。
「あそこに見える5階建てマンションがそうよ」
そう言って指をさしたあたしの視界に、ある一団が入ってきた。
「あ、可愛い」
あたしは思わず口に出してしまった。
それは下校途中の小学生の一団だった。