月と太陽の事件簿5/赤いランドセル
「赤いランドセルなんだよ」

こうつぶやいた後に出た言葉は

「レミ、試したいことがあるんだけど」

やっぱり。

「試したいことってなによ」

「まぁそれはおいおい話すとして…とにかくオレに任せてもらいたいんだ」

任せろって言われても…あーもうッ。

あたしは両方のこめかみを指で押さえた。

どうせ反対したところでこの男は聞き入れたりしない。

それに今回はあたしの方から呼び出したんだから、ここは従うのが筋だろう。

「わかったわ」

あたしは承知した。





でもなんだろ、この頭痛…。

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