こゆび
「ちょ、ちょっと」

「2人とも」

今にもバトルが始まりそうな2人に雅貴と翠の声は届いていない

しかし、こんだけ騒げばほかの奴もしぶしぶ止めに行かなければならない
「そこの二人」

そして、止めにやってきたのはルーム長の亀井 秀樹張本人である

「やめないかね、他の生徒の邪魔になる」

やっぱり聞いてない

今度こそ、と思い大きく息を吸い

「やめないかね」

ようやく気づいた2人はルーム長の方を向くが、穏やかな顔じゃない、2人の顔は、不良が100人いたら100人逃げ出すような顔だった。

それを見た生徒は、凍りついた
しかし、ルーム長、ここはルーム長の意地を見せた。

「み、みんな迷惑してるんですよ、静かにしてください」

声が震えている、やっぱりルーム長も、今の2人は怖い
ようやく2人が止まったとクラス中が安心したと思いきや
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