こゆび
だが、テストはやって来る

最初のテストは英語

一時間の激闘の末…
終わった。何もかもが

「幸助どうだった〜」
力なき蒼井の声

「簡単じゃん、あんなの30分で終わったぞ」

幸助の頭の良さにいつも嫉妬している蒼井は、机にうつ伏せ泣き出した。
「お、おい泣くなよ、俺が泣かせたみたいに見えるだろ」

が、泣き止まない、そのうち異変に気づいた翠がやって来た。

「どうしたの?」

救いの手が来たと思い、今までの状況を説明した
「大丈夫だよ蒼井、まだテストはあるんだからね」

それを聞きようやく泣き止んだ蒼井、次のテストの準備をしだした。

「助かった、ありがとうよ」

「うん、蒼井の扱いには慣れてるから」

そう言って、翠は自分の席に戻った。
< 17 / 39 >

この作品をシェア

pagetop