こゆび
「ああしたさ、どんな事があっても『護りたい』と思ったら、そいつを護りとうせ、ってね」

「え、それって…」

話の途中で手術室のランプが消えて、中から医師が出てきた。

「先生、幸助は」

「手術は成功しました」

その一言で、とりあえずその場にいた全員が、胸をなで下ろした。

「ですが」

医師の言葉には続きがあった。

「非常に危険な状態が続いています」

また、その場は緊迫感が走った。

「こちらも、全力を尽くしますので」

時計の針は、2時をさしていた

「今日はもう遅い、みんな今日は帰るんだ」

「でも…」

「いいから、幸助を信じてやってくれ」

3人は、少し考え

「わかりました」

3人は一度、帰ることにした。
帰りは幸助のお父さんが送ってくれた。
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