こゆび
帰り着いた頃には、すでに2時半をすぎていた。
翠の両親は2人共起きて翠の帰りを待っていた。
「幸助君大丈夫なの」

翠の母親が聞いてきた。
「手術は成功したけど、意識はまだ…」

「そう」

そう言い、部屋に戻る翠を見ていた。

翠の両親は、なんとか翠を励まそうとしたが、なんと言って声をかけていいか分からなくなってしまっていた。

自分の部屋に戻った翠は、独り悲しみにうち伏していた。

(あたしのせいで)

今、自分の感情を整理できない自分がいた。



翌朝…

翠は学校には行かず、幸助のいる病院に向かっていた

時刻は、午前10時になるところだ
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