こゆび
走った、とにかく走った。何もかもを無視して走り続けた

約束時刻まで、あと15分

あと1.3キロ間にあうこれならと、思った瞬間、いきなり止められた。

「おい、じょーちゃん急いでどこ行くの」

二人組の不良に絡まれた。
「ちょっとのいてください、急いでるんです」

翠も懸命だった、早く行かないと、そういった気持ちで一杯だった。

「どうでもいいじゃんそんなのさ」

「いや、ちょっと」

肩を掴まれ、もう逃げれない、

(もうダメだ、やっぱり、あたしは約束守れないんだ)

あきらめかけた時…
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