こゆび
その頃
「あ、あおい〜」
もがくような、呻き声
北入江高校1年石崎 翠だった。蒼井と一緒に家を出発したが蒼井があまりにも早かったため、置いてかれたのだった。
「もう帰ろっかな」
「こんなとこにいた」
「え?」
下を見ていた翠は、前を見た
「なんでいるの」
「お前が遅いから、向かいに来てやったんだよ」
幸助は翠の近くに寄り、軽く頭を叩いた
「痛、何すんのよ」
「何するも糞もあるか」
幸助の形相は恐ろしいことになっていた。
「お前は何回言えばいいんだよ、約束守れって」
言い終わると、恐ろしかった形相は消えた。
「しょうがないじゃん」
言い訳をしようとしたが
「いいよ、もうお前の言い訳は聞き飽きた」
「聞き飽きたってなによ」
「だってそうだろ、幼稚園の時からずっとじゃん」
さすがに言い返せなかった。
確かに、幸助と翠は幼稚園からの仲だが、翠はその時からずっと約束と言っていい約束をすべて守れていなかった。
「あ、あおい〜」
もがくような、呻き声
北入江高校1年石崎 翠だった。蒼井と一緒に家を出発したが蒼井があまりにも早かったため、置いてかれたのだった。
「もう帰ろっかな」
「こんなとこにいた」
「え?」
下を見ていた翠は、前を見た
「なんでいるの」
「お前が遅いから、向かいに来てやったんだよ」
幸助は翠の近くに寄り、軽く頭を叩いた
「痛、何すんのよ」
「何するも糞もあるか」
幸助の形相は恐ろしいことになっていた。
「お前は何回言えばいいんだよ、約束守れって」
言い終わると、恐ろしかった形相は消えた。
「しょうがないじゃん」
言い訳をしようとしたが
「いいよ、もうお前の言い訳は聞き飽きた」
「聞き飽きたってなによ」
「だってそうだろ、幼稚園の時からずっとじゃん」
さすがに言い返せなかった。
確かに、幸助と翠は幼稚園からの仲だが、翠はその時からずっと約束と言っていい約束をすべて守れていなかった。